外池のサテライトリーグでのプレー
2007年 10月 20日
うちのチームは前節の勝利で1部残留、そして6位/12チーム中が確定していた。
対するかながわクラブはうちに勝たないと、2部との入れ替え戦を免れないギリギリの緊張した中での最終試合だ。
かながわクラブの二木監督兼プレーイングマネージャーとは周知の仲なんで試合前の挨拶では和やかな笑顔で挨拶する。
やさしく、笑顔のいい人なんだが、「やったるぞ」という気概みたいのをひしひしと感じた。
こりゃあちょとばっかしやばいぞ!
対する我がチームは、まあ和やかなムードで、あんまし緊張感が感じられない。
まあ、これがうちのチームの特長かもしれんけんど、いつも通りの感じだ。
試合の方は前半、得点を許し、そのままズルズルとしたゲーム展開の仲で後半、3失点を喫し、試合終了。
結局、モチベーションの差ということで結論かなと思うのだが、試合に出た選手たちがはたして『もう動けません!』というとこまで試合したかということだ。
一歩も動けなくまで走ったかどうか!
シーズン当初のゲームに比べたら、今の方がチーム力やら走力、技術力、あるいは展開力を含めたチームとしての総合力は上がっているのは間違いない。
だけんど、各個人が100%以上のパフォーマンスを見せたかどうかは甚だ疑問である。
試合終ったあと、本当に力を出したら、言葉のひとつも出ないのに、そんな感じはしなかった。
何故、こんな事言うかと云うと、隣の天然芝のグラウンドでは『湘南ベルマーレvsヴァンフォーレ甲府」のサテライトリーグがあり、外池がフルで出るのを、本人から聞いていたので、うちの試合が終わるや否や観戦する。
前の日のヴェルディとの試合で5分間しか出ていないので、このゲームにもかり出されるとのこと。
終わり、15分ぐらいの観戦だったが、ほんと、よくやるよなあというのが感想である。
とにかく、32歳なんだがよく走る、ボールを追いかける、相手のボールを奪いにいく。
そして、チャンスと見るや、ゴール前に。
こんなに走るのかよ!
ゲームが終わったとき、ファンの前で手をあげたがそれすらも大儀そうだった。
うちのチームには30代の選手はわずか1人である。
平均23歳ぐらいの若いチームだ。
節制とトレーニングでまだまだいける伸びしろはあるはずだ。
外池はプロなんだから当たり前とかたづけるのではなく、プロとかアマとかというもんでもなく、うまくなりたいという気持ちとああいう選手になりたいという目標が必要だと思う。
そうすりゃあまだまだうちの選手だっていけるはずだ。
その前の週、天皇杯三回戦ベルマーレとVファーレン長崎の試合の後、長崎のロッカールームに外池に連れて行ってもらった。
長崎の原田武男に会う為だ。
外池が大学1年生のとき、原田は4年で日本代表にも名前を連ねていた。
オラは原田と握手を交わしたが、外池は直立不動で緊張してこわばっていた。
横浜に戻る車中で、外池にたずねた。
「おまえ、なんかぎこちないよね?」
「武男さんは、僕のあこがれですから!」
Jリーガーで32は大ベテランなはずだ。
きっとふたりとも、まだまだうまくなりたい!
J1でやりたい!
こういうことかなぁ!
武男だって36なんだが、JFLそしてJ2、J1まで走れるうちはやるはずだ。
カズなんて42だよ!
ものすごいことだよね。
単なるサッカー好きだけではない
それぞれが目標持ってるんだよな
そして、「うまくなりたい!」
気持次第で萎えることもあるし、がんばれることだって大いにある。
コブラの諸君、君らはまだまだじゅうぶんできるはずだ。
がんばれ!
その日の湘南のホームページを見たら、3−1で湘南の勝ちだった。
外池は2点ゴールしていた。