国見の小嶺監督のお言葉

産経新聞2/5の記事ー物事の本質をついている。こういう指導者なかなかいない。
頭の中の引き出しに入れておく

 −−理想の高校サッカー指導者像は
「グラウンド内外を問わず人間教育の場であることを認識し、自分の知識を基準にせず、
選手のレベルに応じた指導ができること。トルシエ前日本代表監督の『フラット3』という
ゾーンディフェンスにかぶれ、生徒たちに押し付けても消化不良を起こすだけです」

 −−平山はなぜ進学を選んだのでしょうか
「ご両親と本人、わたしの4人で話し合い、最終的に本人が決断しました。わたしは
進学の可能性がある生徒にはプロ入りより進学を勧めています。特に平山は、その気
になれば国家公務員試験をクリアできるほど聡明(そうめい)で、リーダーになれる男
です。磐田入りしたロバート君(市船橋)と比較されるようですが、平山には10年後、
20年後にどちらが勝つかを考えるよう話しています」

 −−大久保は警告や退場が多いですね
 「彼には、よい意味でも悪い意味でもプレーに動物的なところがあります。悪いと
ころは殴ってでも改めるよう伝えるべき。受け入れるだけの度量はあります。だから
高校時代は今のような問題は起きませんでした。また、変な代理人にだまされないか
も心配です」

 −−国見は練習量の多さで有名です
 「国見は練習で毎日必ず10キロは走る−というのはマスコミが作った“神話”で
す。そんなことしたら今の高校生は全員退部します。第一、つぶれてしまう。国見で
は持久走と筋力トレーニングは週1度で、月曜は基本的にオフ。わが校の練習を見学
される指導者は、みな『イメージと全く違う』とびっくりして帰られますね」

 −−今後の目標は
 「2年後に定年なので、高校選手権制覇を目標に一年一年大事に戦っていきたい。
将来はJリーグのチームを作るといった報道もありましたが、事実に反します。いく
つかオファーも頂きましたが、お断りしました」
by gsfc_aoshima | 2004-02-06 19:08 | 高校サッカー