おっ様シリーズ第1編

おっかさが亡くなったのが6月18日の朝の5時過ぎ。
オラが横浜から磐田の実家に着いたのが9時半頃だろうか。
おっ様(お寺のご住職のことー遠州地方ではこう呼ぶので重みがない)が枕経をあげに来てくれたのが11時頃であろうか。
そんときにはなじみの親族がおおぜい集まってくれていた。

型通りの枕経のあとで一同お線香をあげる。
お線香をあげ終わったところで、おっ様からお話がある。
来た来た!

「おかあさんが亡くなられて皆さんさぞお嘆きのことでしょう。これからご葬儀やら、49日までの毎週の法要、それから新盆までお忙しいと思いますが、嘆き悲しむだけでなくおかあさんが成仏しますよう、いろんな場所で、おかあさんのお話をされることが肝要だと思いますで。
それから、戒名のことだけんど、おばあさんが大姉、おとうさんが居士だで、おかあさんも大姉にせんといかんでしょう」
一同無言のうちに、こころのなかで「おおぅ〜そう来たか!」
うなずいてまあ納得だな。
「戒名ももう決めて来ただでご披露しましょう。それからお布施の件だけんど、金額もそちらからは言いづらいでしょうから、わたしが紙に書きましょう。」

「49日までの法要を含めてお寺にこんだけ、告別式に5人別に来るで、メインのひとりにこんだけ、4にんにこんだけ包んでください。」
お寺へのお布施はなんだか安いと云うか、そうなのかという感じだったが、補助のおっ様のお布施はなかなかのもんだと思ったわけである。
すごい時給である。
とはいえ、毎日檀家の人が亡くなるわけでもなし、しょうがないかもね!

とりあえず枕経を含めた最初のお話が終わった。
一同ほっとしたところで、おっ様からの発言
「よろしいですか。それでは一番大切なことをお話ししましょう」
一同、姿勢を正した。
オラはそうした。一番前なんでみんながそうしたかわからんが気持ち的には姿勢を正したのではないか

緊張が走る。
仏の道の講話があるのか、はたまたお釈迦様の懐に抱かれたおっかさの極楽浄土への旅立ちのお話か!
心にいつまでも残るありがたいお話を聞きたいずら!

張りつめた空気のなかでおっ様の口から出たのは

「このご葬儀で一番大事なのはお布施です!」

がぁがぁがぁがちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん〜〜〜!!!!!
はらほれひれはれ
がぴょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!
がっしゃ〜〜〜〜〜〜〜ん
アタマの上にたらいがドン
アチャア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!

倒れはしなかったが気持ち的にはこんな状態で、目にはみえないだろうが全員のけぞったんではないだろうか。

そう来るとはだあれも予想しなかった、はしごを見事に外されたおっ様のほとばしったご発言でございましたです。
植木等がおっ様に乗り移ってしまったのかと錯覚したぐらいですから!!

でもおっ様の立場からするとこれってきっと大事なことでしょうから。はっきりさせておいたほうがいいだろうという親心みたいなもんかも。
お布施とはいろんな意味があるそうで、お金のことばかりではないみたいですし。
この時からおっかさの葬儀は嘆き悲しむのではなく、明るいもんになったような気がします。
実に一生もんのはなしだったと思う。
by gsfc_aoshima | 2008-08-06 05:12 | どうでもいい話 | Trackback | Comments(0)
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