言葉もいいようで気持も変わる

度付きサングラスを購入した。
1年ほど前に作ったのであるが、ひと月もしないうちになくなった。
いくら探しても出てこないし、悔しさも情けなさも一段落したんで、またなじみのメガネ屋さんに行く。
スポーツ選手ー陸上の棒高跳びの沢野選手がするようなサングラスがいいなあと思ったりしたが、そんなのは度付きだと無理なのがわかった。

だから、普通の形の中から選ぶしかないが、なにげにいろんなやつを掛けてはみたがどうも楽しそうなものがない。
他人がかけているような奴はしたくないのである。
なるたけ、奇抜と云うか年相応なもんはノーなんである。

そしたらあったんだよな。エエヤツがよ!
そのサングラスと目が合っただいね!
サングラスが云うだいねー「僕を掛けたら直助、あんたばっちしだよ!」
掛けるや否や、女性店員さんに「これください!」

そのサングラスは正面から見ると何の変哲もない真っ黒なふちなんだが、裏に回ると云うか、裏側は、いかにも軽薄そうなターコイズ色なんである。
いうなれば「学ランの裏地に加藤清正の虎退治の刺繍を織り込んだもん」というか、粋なおしゃれというか、色気違いともいえるんだが、これがなかなかなもんだいね。

僕はそれを掛けてその店員さんに「ジジイもこのぐらいのやつをせんと、今日日の若いもんに太刀打ち出来ないですから」なんてのたまう。

1週間後、お店に取りにいく。
この前、応対してくれた店員さんからこういわれた。
「直助様、実は先週、このサングラスをお買い求めいただいた時に、直助様が掛けているとこを見られていたお客様がいらっしゃいました」
うん?なんのこっちゃかいな。そういえばおばさんがお一人お店でメガネが出来るのをまってたよな。
「そのお客様が直助様が帰られてからおっしゃったのは『あの方、あんな派手なものとおもったんですがとってもお似合いでかっこよかったですよね。わたしも今度買う時は年相応なんて考えずに、ああいう買い方をしたいわ』とおっしゃってました」

「えぇ?やっぱし?そうですかぁ!僕もこれはちょっと勇気がいりましたけんど、そういってくださるとウレピーです!」
大満足で帰って来たわけで、こんな会話でまた買いにいっちゃうんだろうな。

応対の言葉次第で、うれしくなったり、気分がわるくなったりと、いろいろあるわけで、気をつけないといけないなと思った次第であります。

昨日、ベトナム料理の店に行ってみた。
おカマっぽい店長がいる店で2回目だ。
まあ、料理はそこそこだ。
支払いのとき、その眠そうな目をしていた店長に「いつ来てもこちらのお店は美味しいですよね!」と言ってやった。

とたんに店長の目が大きくなって「ありがとうございます」
表情豊かな顔になった。
言葉も使い方次第だよね。
by gsfc_aoshima | 2007-09-29 07:06 | どうでもいい話