明るいガンとの暮らし

実は、オラんおっかさが病院に入院している。
磐田市民病院に入って、すでに2週間以上が経った。
静岡県に行った時は、なるべく顔を出すようにはしている。

病名は癌
この「癌」という字は暗くて、硬い、そして治りそうにもない字に感じられる。
だから「ガン」にする。
ガ〜〜〜〜〜〜〜〜ンなんていっちゃったりして!

とりあえず、以前からこの場を借りて、おっかさの紹介なんぞもししているんで「肺ガン」なんだけんどよ!
高齢なんで、ガンが大きくなったわけでもなく(1年半前と大きさ変わらん)、抗がん剤やら、放射線治療をするなんて云って入院しても、結局検査だけで帰って来ていた。
ところがやっぱし、どうしても抗がん剤をどばどば入れてみたいと云う、欲望に勝てず、いよいよ、それをやってみるということになっちまった。

医師も、3人の息子達も、なにもそこまでせんでもいいんじゃないかいと云ったんだが、本人の
抗がん剤を入れてみたら、劇的に肺ガンがなくなるんじゃあないかという気持と、からだの中に異物が入っているのは気持が悪いというのもあるようで、入院したという次第である。
もちろん、痛みがあるわけではない。
肺ガンと云われたので、そうかなぁというぐらいなもんで、さしあたって、症状は本人はなにも自覚していないんだがよ。

抗がん剤を6回にわたって投入するらしんが、すでに4回いれたらしい。

昨夜、弟の秀助に連絡する。
元気だとのことでよかったと思っている。

なにせ、部屋は差額ベット代が21000円も取られる、市民病院としては破格のリビングセット付き、TVは2台で、見放題の部屋に入っている。
最初、差額代7300円の個室にいたんだがよ。
秀助が、病院の事務方にいる、高校の同級生に頼んでというか、たぶらかしたのかはしらんが大きな部屋に変えてもらったらしい。
この21000円を66%引きにさせてだ。普通あり得んだいね。
TV2台見放題では、そこらのホテルのシングル料金より安く、最初の個室よりぜんぜん安くていいわけで、見舞客も他の患者さんに気を使う必要もなく、病室というよりホテルの部屋にいるようで、笑いが絶えないそうだ。
最初の個室ではTVはプリペイドカードで、すぐ1000円ぐらいいっちまうなんていってたもんな!

もともとは、人間ドッグ用のお止まりの部屋なんだそうだが、多少、エアコンの音がうるさいという事で、人気がなく、値段も破格の交渉がまとまったようだ。
弟の秀助がどんな話術を使ったかだな。

そんなこんなで、見舞客も気兼ねないようで、部屋に入って、お菓子だのお茶だのといって、長逗留状態だ。
もちろん、おっかさはベッドにいるわけでもなく、ソファにどかんと腰掛けて、明るく振る舞っているわけで、どうも、抗がん剤の投与で疲れるのではなく、客接待で疲れるとの事で、夜はもちろんぐっすりだし、なぜか食事もガンガン食べられるらしい。

だいたい、抗がん剤も4、5日あるいは1週間に1回点滴だそうで、あとは見舞客とくっちゃべっているわけで、注射があるわけでもなく、医師の回診があるわけでもない。
日がな一日を、引きも切らず尋ねてくれる、お見舞いの皆さんとの会話で明け暮れる。

「肺ガンなんかに負けちゃあだめだに。元気だしておくんなさいよ!」
「私ぁ、もうダメだで!」
「そんな事言わんでも、大丈夫だよ。顔色いいし」
「そうかねぇ。みんなにもそういわれるもんだで、頑張るよ!
息子がいいへやとってくれたもんで、なんとかやってるだよ」
「痛みは?食欲は?吐き気はあるだかいね?」
「それがおかげさまでいまんとこはなんにもないだいねぇ。抗がん剤のかわりにうどん粉でも入れていやぁせんだかいね!ガハハハ!」

だいたいこんな感じで毎日が過ぎているようでしてね。
まあ、明るくガンと向き合うという事が、人のからだを強くするということだな。
どうなるかわからんけんど、まあ楽しく、みんなで励まし、やっていこうじゃないの!
もちろん、「大変だよね!」という同情も、彼女に限っては必要なわけでして。
これを忘れると、「親不孝な息子」ということにもなるから、言葉に気をつけんとな。
by gsfc_aoshima | 2006-09-12 06:14 | どうでもいい話 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://aoshima.exblog.jp/tb/5668438
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< セルジオさんの記事から 朝っぱらから雷鳴とどろき、なん... >>