ブラジルの強さ

結局の所、コンフェデはブラジルの優勝で終ったわけであるが、どうしてブラジルは強いのか、どうしてこういった大きな大会で勝つのか、そしてドイツではどうか,推測してみよう。

結論から行くとドイツでは優勝候補1番だろう。ダントツの差で1番だ。

ブラジルの本大会での照準は決勝戦である。
じゃあ,日本はどうかというと、もちろん決勝戦だ。いいえ違います。
照準は予選リーグ第一戦だ。
この差が世界との差なんである。

本大会の開催期間は約1ヶ月。その前の準備期間が約1ヶ月。そんなにないかもしれん
各国のリーグが終るのが大体5月末まで。入れ替え戦が当たったチームの選手なんかになると集合がもっと遅くなる。
9ヶ月のリーグの疲れを全部とれないまま本大会にはいれば、どうなるか、そう!よくわかるずら。
最初のうちはなかなかチームとして機能してこないのである。

だから、コンフェデでも予選のうちはブラジルも調子がいまいちであったが、だんだん盛り上がってきて、決勝ではあんなことになっちゃった。
パレイラ監督は最初、メキシコに負けても、なんちゅうことはなかったんである。
日本戦も苦戦はしたが、引き分けでもいいわけで、カカーやアドリアーノを下げたのは、2−1になった時点で、2−3はあり得ないなと思ったからふたりを下げたのだ。

すべては決勝戦のためにである。!
ブラジルはこの長期戦にめっぽう強い。

地域の予選リーグは長期戦ではない。試合前にちょこっと集まって戦う単発の試合の集合体である。
別に、本大会に出れればいいのであって、予選リーグは1位になる必要もないので、アルゼンチンの後塵を拝してもなんら、どうちゅうことはない。
4位でも本大会に出れるのだから、1回や2回負けたからといって、そんなのは折り込み済みなんである。
日本は世界で1番早く本大会出場決まったなんて、騒いでいるようじゃあ、まだまだレベルは低いといっていいんでないかい。

要は、本大会でどこを照準に出来るかで決まってくると思うよ。
そして、それに乗っ取ってスケジュール、つまりコンディションの調整と言うか、トップコンディションをどの日時に持ってけるかじゃあなかろうか。
2ヶ月もからだもこころも高いレベルで持続できないのである。

この差がかならず試合に出るはずで、そのあたりの調整がブラジルは抜群にうまいのだ。
大会前からブラジルは綿密な用意周到な準備をし、乗り込んでくる。
精神科医まで引き連れてきているはずだ。
本大会の前の合宿から家族とは隔絶し、決勝戦まで会わせないと聞く。
約2ヶ月間、このためだけに壮絶な毎日を過ごすのである。
すべては自分のためにである。

そこまでしないと本大会では勝てはしないずら!!!!。
ジーコは絶対、そういうことーワールドカップの戦い方ーに関してよくわかっているわけで、直助がジーコに期待するのはそういう観点からである。

優勝した事もない、トルシエなんかには絶対わからんことずらよ。
トルシエにとってはワールドカップの決勝トーナメントは未知の領域だったはずで、結局、監督自身がメンバー構成でパニクり負けてしまった。トルコ戦は自滅といってよい。
勝ち上がったメンバーをいじらないというのがサッカーの鉄則だし、どのスポーツでも言える。
あのとき、三都主をFWで使う奇策を演じた。三都主自身はよく自分のパフォーマンスをだしてくれたがトルシエと他のプレーヤーとの信頼関係は完全に崩れて試合に臨んでしまった。

照準を予選リーグに当てているのは仕方なかったが、決勝トーナメントはノルマを達成したトルシエにはおまけみたいなもんだったし、戦い方も分からなかったし、選手のコンディションもトップから下がり気味になっていたのは歪めなかった。

ワールドカップをそういった切り口から論じるサッカー評論家はほんといないよなあ。
単に、文章書けるだけでサッカーを論じる輩が多すぎると思うよ。
本質がわかってないから、勝った負けたで大騒ぎしている。
中田ヒデを見てみい。レベルが違うよ!。

協会も腕のいい調理人や、マッサージのうまいトレーナーだけでなく、この国家事業までになっているワールドカップ本大会には、選手のこころをケアする心理学者や、精神科医まで帯同するぐらいにならないと、勝てないと思うダラ。

前回、韓国のように4位になったのもある。が〜〜〜〜〜、あれはたまたまである。
毎回毎回の常勝チームに韓国がなれるかって!。なかなか難しいよな。
まぐれは、そう何回も続かないダラよ。

だから、ブラジルはすごいのである。戦い方を知っている!
by gsfc_aoshima | 2005-07-01 06:37 | 世界のサッカー