その3

社会人選手権決勝が行われた3月17日(日)は、春本番といってもよいぐらいの暖かさと、春には珍しい無風といってもよいぐらいのお天気だった。

思い返せば、昨年の決勝戦はぎっくり腰から、まだ立ち直っていなくて、試合中も腰が抜けて再発寸前の状態。
かろうじて、ゴムバンドで腰を保たせているような感覚で、バンド取ったら、腰の蝶番がはずれちゃう。
初優勝がうれしかったのは、もちろんであるが、それどころではなかったというのが本音である。
「あっ!抜けちゃう!」

今年は2連覇がかかっていた。
昨年は決勝以外の3試合をすべてPK勝ち
今年も、初声FC戦でもPK勝ち
なんでこんなにPK戦が多いのだろうと考えると、その要因の一つに80分試合というのも考えられると思う。
この10分の短さが関係しているのではないかと!

マラソンでいうと、「勝負どころの35キロ」という言葉があるが、サッカーでのこの10分の短さが35キロに匹敵するのではないかということだ。
勝負の前に終了のホイッスル。
ドラマがなかなか生まれにくいのではと思う。
守り切れちゃうみたいな。

言い訳めいたことにもなるかもしれないが、けっこうこんなところかもしれない。

六浦FCセカンドさんとの決勝戦の行われた、保土ヶ谷サッカー場はまさしく、うちのホームゲーム状態というか、その通りであった。
下部組織の子供たちから、その家族。
選手のファミリー
選手の恋人たち、そのご家族やら、それ未満のガールフレンド
クラブOB
サポーターの人々
商店街のおじさんおばさん
お天気のよさに散歩に来た人
単なる通行人の方なんだが好奇心おう盛な人
群集心理でなんとなくスタンドに座ってしまった人

スタンドは9分の入ではなかったか!
県レベルでこのぐらいというのはスゴいことではないかと思う。
サッカークラブがこうなったらいいなというお手本みたいな光景だ。
勝利して涙が出ることもそうなんだが、この光景を見ただけでも感謝と感動で涙が出そうだった。
少年サッカーチームで発足してから、そのまま変わらず25年というのも「あり」なんだろうが、手を広げてピラミッド型のクラブにしたのはマチガイでなかったと確信した瞬間でもあった。

なにがなんでも負けるわけにはいかないというのは、こういうことなんである。
負けることは許されないというのは人生にはあるのかもしれない。
負けたら権太坂を歩けない。
サミットに行かれない。
すき家もグラッチェも顔出せない。
ドリンクバーだけで6時間はもう無理だ。
家の周りすら徘徊出来ない。

そんなことを試合前に感じていた。
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by gsfc_aoshima | 2013-03-20 07:07 | 横浜GSFC