鹿島学園VS国見 Ⅱ

 国見の戦い方で際立ったものがある。チームとしての約束事だ。
① リスタートはどこよりも早く、そして遠くに
 ゴール前のFKはともかく、自陣地およびハーフライン付近からのリスタートは決まったように逆サイドへロングキック、それもスペースをわざと空けておいて走り込ませていた。1点めはその典型であった。
② バックパスはしない。
 最近のチームで国見のようなチームは少ないと思う。とにかく前に前にである。
③ DFはワンタッチプレー
 敵から来たボールに対しては後ろ3人はダイレクトのクリアで最前線の大きな2人にボカン。
④ FWも無理して持たない
キープ力のある、渡邊、浄後にしても前半は無理してキープもしないし、簡単に味方へパスしていた。接触プレーがないので相手に倒されないし、ケガも予防できる。

全体の流れとして、後ろ3人は大きくクリア、ボランチは拾いまくり、前の2人はどっしりと、どちらかといえば好きなように、そして、ここが重要であるんだが、前めの中盤の3人がちっこいくせに走力、スタミナが抜きん出ているのである。前の2人のフォローが素早く、走り回ってスペースに飛び込んでいくのである。
だから、浄後と渡邊がゴール前に入り込んでくればドカンでズボっとシュートが決まって4点である。FWが点をとるという理想的なサッカーを演じてくれたずら。
見事と云おうか、勝つ為のサッカーと云おうか、あれだけ、ダイレクトで蹴って来たら、鹿島のDFの4人は「おいおい、前に出したと思ったら、すぐ帰ってくるじゃんよお。また後ろのスペース狙ってキタぞい。もう走れねえ!」

中盤の3人以外は、ストレスがたまるようなサッカーしていないんで、最後まで余裕ブッコイて疲れもなく終了した次第であった。要はチームとしてのコンセンサスがきちっととれているんだと思う。それがこの大会でそういった戦法をとったんではなく、いままでず〜っとおんなじことやってきたんだから、普段着のサッカーをしているといってよい。それが新チーム結成以来、1年間かけて、精度をあげてきたことにほかならない。

対して鹿島学園はどうだったんだろう。
最初のあまりにも早い失点で、チームとしての機能が狂い、すぐさま入れられた2点めでベンチを含め、プレーヤー達がもう、あきらめちゃったような、「これ以上いれられなければいいかも」なんておもっちゃっような試合展開であった。
本来であれば、粘っこいサッカーをするチームと見かけたが、後半すぐの失点を含め、本来のサッカーを出来なかったと思われる。
全体を通して感じた印象は、悪いとこばっかりが目立ってしまうのであるが、今後、修正できる所は、相手選手との競り合いや、寄りにもっと、間隔を縮めたほうがいいとおもう。最初の得点シーンではDFが寄ったあと、相手の選手がドリブルを始めたとき、間合いがあったので、簡単にセンターリングを上げられてしまった。もっとからだが接触するほど、つめていけば
あの失点はなかったはずである。抜かれていないのにやられてしまったケースである。

サッカーで勝つ事の要因はいろいろあるのであるが、流れをつかむ上で一番大事だと思っている事がある。それはヘディングの競り合いにどれだけ勝てるかと云う事である。
ゴール前でのヘッドもそうだが、ゴールキックの競り合いやクリアボールの競り合いなど、ヘディングに勝つことがほんと、勝負を分けると思う。またヘディングでボールを遠くまで、また生きたパスを出せるか、このあたりで、今回の国見と鹿島の差が大きく出たように思う。
完全に、空中戦を制圧されてしまったのである。

よくスルーパスがどうのだとか、壁パスがどうの、フェイントがどうのとか、いわれるが、ゴロのボールの事であり、ヘディングに関してもヘディングシュートの事しか、みんな云わない。
浮きボールをどう競って、勝つか、論じられてもいいんでねえかと思うずらよ。

そんなこんなで、鹿島にとっては完敗だったが、負けて得る収穫も大いにあり、次のステップにつなげてもらいたいもんだらよ。
そういった意味でも、そのあとに行なわれた、藤枝東のサッカースタイルは鹿島にとっていくべき道のような気がするのは直助だけかいな。
この直助読んでいただいている人がいらっしゃれば是非ともコメントいただきててぇずらよ。
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by gsfc_aoshima | 2005-01-04 11:39 | 日本のサッカー | Trackback | Comments(0)
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