元旦決勝のチケット
2004年 12月 29日
ただ世界のサッカーでは負けたチームのサポーターはその場で売っていく。
そう、ダフ屋にだ。ダフ屋もけっこう良心的なのが多い。日本みたいにこわいおにいさんたちばかりではない。
イタリア大会の時、準々決勝のグランドの外にはダフ屋のおっさん達がいっぱいいた。おっさんに決勝のチケットないかと友人が尋ねると「ちょっと待て、わしは持ってないが仲間がたぶん持ってるからジャスト、モーメント」といってスクーターに乗っていってしまった。数分後スタジアム1周してきたように逆からきて「はいどうだね。このカテゴリーでは」といってみせてくれたのはカテゴリー2のチケット。約4万円だと云う。
「おいおい4万かよ。俺たちのチケットゴール裏のそれも電光掲示板にひたすら近いところだぜ。それよりいいカテゴリーだとよ。某JTBによればだ。俺たちのチケットはプレミア付きで13万円もすると云ってたでねえか。ざけんなよ!某JTB」
俺たちのツアーは2週間、4試合、南回り24時間、帰りも南回り、2週間同じホテル、ホテルはローマまで60キロ、電車で1時間、タクシーだと往復とられて3万円、星無しホテル、雨漏りひどし、風呂無し、シャワーのみ、冷蔵庫無し、泊っていたのはアラブ人ばっかし。たしか聖書もおいてなかったぞい! そうだぁ テレビもなかった。とほほだよ!
サッカー部の合宿しているのではねえっていうの。3つ星ホテルでなかったのかよ。
カテゴリーだって2のはずじゃあなかったのかよ。
南回りとは聞いてねえだよ。
なんだ!このホテルは。毎日同じパンとハムの朝食で。ハムなんぞまずくて食えねえだ。
なんにも観光巡りもついてないじゃあねえか。夕食も1回たりともついてねえだら。
なにからなにまでオプションだとよ。
さっそく某JTBを吊るし上げたのは我々だけではなかったが、あまりにも日本のエージェントがなめられていた証拠である。FIFAから当てがえられたチケットとホテルはいろんな奴らのふところ経由だからこんなひどいことになる。
ローマで会った新婚カップルに聞く「飛行機は?。ホテルは?。ツアー内容は?。それからいくら?ツアー料金は」
「北回り、5つ星、成田からミラノ直行で、2泊してミラノから飛行機でローマに入りました。今日の夕食は付きです。ちょっと高いかも、1週間で30万です。皆さんはどんなツアーできたんですか?」「ええちょっと遊びに。農協のツアーやさかいに、お宅達と違って安い安い。」
なんで嘘いわにゃあいけんのよ!
みんな、泣いて、また酒飲んでローマの日本料理屋(そごう系列)から、もう来ないでくれといわれる。帰りのタクシーは勿論3万円だった。
次の日、頭に来たので我々10人は途中3泊4日はローマの3つ星ホテルにチェンジした。
別料金支払ってもそっちの方がやすいんだから。タクシー代やら時間のロス考えると。
なんでみんなが怒るかって?
このツアーが135万円のツアーであるからでありんす。良かった事は、飛行機いっぱい乗れていろんなとこでトランジットしてくれた。上海、バンコク、ニューデリー、カイロだぜ。イタリアいくのに4カ国もおまけについてたずらよ。
135,135,135だぞ。以来某JTB社は利用しねえよ。
話が横道にそれたが、通常は負けたチームのサポーターが持っていた次の試合(トーナメントに入ったとき)のチケットはFIFAが買い上げてくれている。
だからJFAもそういった処置をすれば、決勝でチケットが無いという現象は亡くなるのである。ダフ屋に安くたたかれて高く買わせられる事もなくなるずら。
だけどだけどだ。完売したまま、ホッカムリをすれば1番喜んでいるのは川淵キャプテンずらよ。あのひと、ばりばりの大阪人やさかい、ちょっと無理かもなあ!
このままいくと、チケット完売、スタジアムは、ガァラガラかもな。楽しくねえなあだら