すごいものを見てしまった
2009年 11月 06日
何せサッカーのことだったらぜったいなんでも忘れないのだが野球となったらすぐ忘れそうで自信がないからだ。
昨日は仕事が休みだったので、なにげにTVをつけたら、大リーグワールドシリーズ第6戦が始まるので、ちょっとみようと思ったら、最初から最後まで延々見てしまった。
野球の試合をこんなにナガナガと見たのは記憶にない。
たぶん20年以上ないのではないか!
あのイチローの決勝打の時だってこんなには見ていないし、なにせチャンネル一度も変えないんだから。
まさしく釘付けとはこういうことをいうんだろう。
なにに釘付けというと,試合そのものではあるんだが、松井の表情にだ。
この試合の松井はこれ以上ない大活躍と云うか、3回の打席で相手ピッッチャーの投げるボールがすべて打ちやすいコースに吸い寄せられていったと形容出来る。
これってなんだろうと先ず思った。
そして松井は最後のバッターがセカンドゴロでアウトになって初めて笑顔を見せた。
そう、初めてである。
TVの画面で見る限り、最後の最後までである。
最終回は自分の仕事は終わっていたし、勝利は決定的であったんだで、表情は勝負師の顔から優しい顔に変わっていたが、それでも笑顔はなかった。
グランドに出てもにこやかな顔がしばらく続いた。
とにかく、ホームラン打っても、6打点入れても無表情だった。
こういうのが武蔵の境地というのだろうか。
バットを持った武蔵そのものであった。
この試合にまさに命をかけているというか、彼の野球人生の集大成そのものような試合だといえるだろう。
日本人記者へのインタビューの時は帽子を目深にかぶっていたのではっきりしたところは見えなかったが目頭を熱くしていたと思う。
松井もこの時はゴジラや武蔵ではなくスポーツ青年というか試合終わったばかりのアツいアスリートだった。
表彰式では監督の次に松井のインタビューがあった。
その言葉をおもわずメモ書きした。
来シーズンはどうするんだ、ヤンキースでやんないのかの質問に
そうなればうれしい
僕はニューヨークが好き
ヤンキースが好き
チームのみんなが好き
そしてこのヤンキースのファンの皆さんが大好きです。
ただ1点、松井にしてもらいたかったのは、これを通訳無しで自分の英語でしてほしかったよな。
7年もニューヨークにいるんだからね。
たぶんチームメートとはけっこうしゃべっているだろうけど、松井のイングリッシュを聞きたいと思うのはオラだけではないはずだ。