シンプルなプレースタイル

昨夜、そば屋でスポニチか報知のスポーチ新聞を見ていたら、モンテディオ山形の記事が大きく取り上げられていた。

その前にちょっとおさらい!

2009シーズンの開幕前、サッカー専門誌の今年の予想で、全員が山形の最下位を予想していた。
全員だに!

山形の監督は知将、小林伸二だ。長崎は国見町出身だ。
恩師、小嶺先生と全くおんなじ道を歩む。
島原商業→大商大。社会人ではマツダでサッカーをやっていた。
山形に来る前にアビスパでは統括本部長をやっており、そのシーズンは一度は首位に立ったが、社長さんと対立し、福岡を去っている。
以来福岡はずっと沈みっぱなしである。
そして山形をあのメンバーと最小の運営費でJ1に昇格させた。

その福岡で社長と対立した時にVファーレン長崎のコーチングスタッフとして地域リーグに臨んだ。
オラはこの時、国見に泊まってこの試合を見に行っているから間違いない事実である。
そして、国見で一泊した時、小林さんの実家の目の前のスナックで飲んだ。
スナックで1000円のお会計だから、一生忘れることはない!
たしか造り酒屋ではなかったかと記憶している。
以来、なにか気になる人であるとして注目していた。
顔に「明るい苦労人」という文字が書いてあるもんね!

話を新聞に戻そう。
山形のサッカーのことである。
書いてあった内容を思い出すと。
「DFは4枚、FWはふたり、シンプルなプレースタイルに徹する」と書いてあった。
「蹴れ!」と書いてはいない。
もちろん、当たり前のことである。
ダイレクトのパスでのプレーや、ボールを持っても早め早めにつないでいくと解釈すればいい。
切り込む時には果敢にドリブルで仕掛ける。
いかにボールを持った選手に対し、味方のプレーヤーがサポートできるか、パスの受け手がひとりだけではなく、二人も三人も顔を出すことができるかだろう。
つまり、全員がよく走り、サポートするからこそパスも出来るしシンプルなプレーが出来るのである。
もちろん、90分間走りっぱなしということはないのであって、とりわけ緩急をつけたプレーだって必要になってくるわけで、どう切り替えるかも大事ではある。
攻守の切り替えの時、どんだけ早く切り替えられるかだと思う。
その結果が個々では劣る山形が総合力と云うか、サッカーの神様さえも味方につけ、この快進撃である。
決してフロックではない結果ではなかろうか。

J2の水戸のことも3月に書いたんだが、これも同じことではないかなと思っている。
攻守の切り替えの早さがいかに大事か、そしてどれだけ早くパスコースを作れるか!
だと思う。

うちのチームで考えるとそれが、SC相模原戦までは、ほぼきちんとできていたと思う。
もう一度プレースタイルを考え直し、この基本に戻るべきではなかろうか。

それから同じように昨夜、スポーツニュースで、プレミアリーグにマケダという17歳の新星でのプレーを映し出していた。
ヒールでの素早い切り返しから、倒れながらのサイドキックでの目にも留まらないシュート。
スゴいのが現れた。

そのゲームの日刊の記事を写す。

意表を突く右ヒールで縦パスを後方に流してDFをかわすと、素早く反転して倒れ込みながら右足シュート。値千金の一撃をゴール右隅にねじ込んだ。
「夢のような1日になったよ。ああいうゴールを決めてデビューしたいと夢に見ていたんだ」
ラツィオの下部組織で育ち、16歳になった07年夏にマンチェスターUユースに加入。昨夏にはプロ契約を結んだが、トップチームでは若手主体のリーグ杯でさえ出場経験はなかった。しかし、3月30日のリザーブリーグ・ニューカッスル戦でハットトリック。ファーガソン監督の目に留まった。
5日はU―19イタリア代表のウクライナ戦に招集されていたが、ベルバトフの故障とルーニーの出場停止という“追い風”を受けて辞退した。初めてトップでベンチ入りし、1―2の後半16分から出場。名将から「シンプルにプレーしろ」と送り出されると、ものおじしない積極的なプレーでリズムを与え、欠場者続出に苦しんだ連敗中のチームを最後の最後で救った。

以上

ここでもあのファーガソンが云ってることばを注目してほしい。
17歳のプレーヤーに目を奪われ勝ちだが、大事なことなんだな
実に「シンプルサンプルだ」


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この写真は日曜日の試合、中盤サイドで志連がボールを相手からカットしてドリブルしようとした動き出しのシーンである。
自軍サイドであるから、ちょっと下がり気味だと思うのだが、注目したいのはそこに写っているうちのチームの選手だ。
写っている全員が同じように切り替えて動き出しをしているのである。
こういうことが出来ている場面もあるのだから、これをもっとやろうよという、簡単なことなんである。
by gsfc_aoshima | 2009-04-07 07:28 | 世界のサッカー